冷泉家時雨亭文庫だより
第六歌見渡せば 柳桜を こきまぜて都ぞ春の 錦なりける
第五歌三千年に なるてふ桃の 花咲けり 折りてかざさむ 君がたぐひに
第四歌梅が枝に 鳴きてうつろふ 鶯の羽白妙に 淡雪ぞ降る
第三歌へだてゆく 世々のおもかげ かきくらし雪とふりぬる 年の暮れかな
第二歌奥山に もみぢふみ分け 鳴く鹿の声聞く時ぞ 秋は悲しき
第一歌白露に 風の吹きしく 秋の野は貫きとめぬ 玉ぞ散りける