年に一度の一般公開
冷泉家は11月3日から6日まで、特別公開を実施しました。公益財団法人 京都古文化保存協会が取りまとめて、普段非公開の文化財を期間限定で特別公開する事業をしていますが、冷泉家もその事業に参加しています。
普段の冷泉家は非公開ですが、この4日間は予約もなしに庭から邸内を御見学いただけます。
また、毎年ちょっとした所蔵品を展示しますが、今年は着物やかんざし、吊香炉などを出しています。明治時代の振袖などや、べっ甲のかんざしなどが並びました。実に華やか。
特別公開のご案内は、協会から派遣の京都の大学の学生さんたちです。今年の冷泉家担当は、同志社大学の「歴史美術研究会」に所属の学生さん。みんな青春の一ページという感じで、まぶしいですね。
こちらは受付のようす。邸内の5カ所に立って、説明もしてくださいます。歴史が専門の学生さんも、そうでない学生さんもいますが、みんなこの公開のために一生懸命勉強して臨んでくれています。
4日間ともお天気に恵まれ、お昼間は暖かいくらい。陽当たりがよく、1日目はジリジリと焦げそうになったスタッフ、日焼けした!というスタッフも続出しました。
お天気なのはありがたいことなのですが、展示している着物たちは布製品なので、あまりに陽当たりがよすぎるのは良くないことです。ご来場の皆様は、遠すぎてよく見えない!と感じたかもしれませんが、直射日光にさらされないため、影となる後方に少しばかり下げていました。
毎日、数百名のお客様にご来場いただきました。遠方からのお客様も多くご来場いただきました。ドーダクン(筆者)の知人も来て下さり、邸内巡回中に遭遇。ちゃんと仕事してるやん、って、仕事してますよ、たまには。
ご来場いただいた年齢層も幅広く、小さなお子様も何名も来てくれました。中には、いつも幼稚園に通うときに前を通るけど、中はどうなっているんだろう?と思って親子でやってきた、というお客様も。ドーダクンはちょっと感動です。
この4日間は賑やかな冷泉家でした。公開の運営をお手伝いくださった京都古文化保存協会の皆様、また、同志社歴史美術研究会の皆様、お疲れ様でした。
*なお、皆様から頂戴しました拝観料は、貴重な文化財を未来に伝えるため、保存修理・維持管理等に充当させて頂きます。
追記
4日間の特別公開が無事に終了しました。北の大蔵新設工事現場の前に、小さな募金箱を置かせていただきましたところ、多くの方々から温かいお気持ちをお寄せいただきました。
今朝、数えたところ、16650円入っていました。
また4日(金)には、地方から観光バスでお越し下さった方が、「北の大蔵のために」と5万円を封筒に入れてお持ちくださいました。
皆様からの匿名でのお志をありがたくお受けし、この事業のために大切に用いさせていただきます。
(令和4年11月7日記)
この記事を書いた人
ドーダクン(銅駝君)
最小限の労力で最低限の仕事をすることがモットーのサボり魔。ときどき高校へ出張授業をしに行っている。