一台のトラックに乗って
私、ドーダクン、いつものように事務所で仕事をしていたら、一台のトラックが冷泉家の邸内に停まりました。
宅配便が届いたのかしら?
いいえ、違います。このトラックは、先日五島美術館の「西行―語り継がれる漂泊の歌詠み―」展に出品していた、拾遺愚草ご一行を運んで来たのです。
西行展は、12月4日まで開催されていましたが、最終日の4日には、天皇陛下と愛子さまがご鑑賞になられたという報道もあり、時雨亭文庫蔵の「小大君集」や「小色紙三筆」も見ていただけたのかもしれません。
美術運送専用のトラックから作品が入った箱が下ろされました。
厳重な梱包です。
もちろん中身の点検もするので、梱包を解いていきます。
いろいろな美術館・博物館へ
今回は東京の美術館に貸し出しだったので、拾遺愚草さんご一行も長旅ですが、美術館の学芸員さんや、運送してくださる日通の美術品輸送の方もはるばるの移動です。学芸員さんも日通さんも、もちろん東京からの移動です。
東京からトラックで移動に一日、それから関西で4日間、京都や大阪など関西の美術館や博物館を回って返却に行くそうです。大変そうやなぁ、サボり魔のドーダクンにはとても勤まらん…。
帰洛した拾遺愚草さんご一行は、またもとの住まいの御文庫(冷泉家の邸内にある蔵)にお戻りです。
私たちが寝静まったころ、御文庫の中で東京へ行った土産話でもしているのでしょう、きっと。
冷泉家時雨亭文庫には多くの所蔵品があるので、五島美術館だけではなく、いろいろな所蔵品がいろいろな美術館・博物館にお出かけしています。
財団のホームページなどでお出かけ予定をお知らせしているので、ぜひぜひチェックしてみてください。
この記事を書いた人
ドーダクン(銅駝君)
最小限の労力で最低限の仕事をすることがモットーのサボり魔。ときどき高校へ出前授業をしに行っている。