面会
病院に付き添った吉見さんからのLINEです。
「肺が破れたのは縫合してくれました。肋骨もバキバキに折れていたそうです。きっとかなり強い力で振り回されたのでしょう。肝臓の数値も悪いそうです。交通事故にあったみたいなものだそうで、麻酔から覚めているのですが、痛み止めでぼんやりしていたのが、私の顔を見たら、にゃーと泣きました。痛くて暴れて、どんなに怖くて恐ろしかったかと思うと涙がとまりません」
面会に行った貴実子は、ICUの箱に手を入れて、初めてにゃん紫に触れました。「ごめんね。九兵衛を許してね」と撫でると、甘えて手に寄ってくるにゃん紫を改めて可愛いと思いました。
様々な思い
にゃん紫は、1週間の入院を終え、シラミ退治もしてもらい、冷泉家に帰ってきました。
しばらくはエリザベスカラーを付けたままケージで大人しく安静です。
今まで、庭を自由に闊歩していたのに、囚われの身となったにゃん紫。
動物病院の先生からは「無理におうち猫にするのが、紫ちゃんの幸せかどうか…。紫ちゃんの思い通りにしてあげるのが良いのでは?」というアドバイスをいただきました。
これからこの子をどうするのか。放したら、どこかに行ってしまうのではないか。お庭を自由に歩いて、安心な家でごはんをもらう生活が一番幸せではないか。いや、御所の猫達と交流してまた身ごもってしまうかもしれない。病気に感染するかもしれない。そして、間違って、九兵衛の檻の中に入ってしまったら…。他にこの子を安全に育ててくれる里親はいないだろうか。様々な思いが頭の中をぐるぐるしています。
博多の大久保さんからは、飛梅太の近況が届きますが、こちらも少し心配な状態が続いているようです。
この記事を書いた人
余田由香利
事務局では、経理と会員事務を担当。
時々、にゃん紫にチュールをあげるのを楽しみとしています。