文庫だより御所北さんぽ
〜事務局こぼれ話〜

にゃん紫ものがたり10

様々な思いが頭の中をぐるぐるしています。

面会

病院に付き添った吉見さんからのLINEです。

「肺が破れたのは縫合してくれました。肋骨もバキバキに折れていたそうです。きっとかなり強い力で振り回されたのでしょう。肝臓の数値も悪いそうです。交通事故にあったみたいなものだそうで、麻酔から覚めているのですが、痛み止めでぼんやりしていたのが、私の顔を見たら、にゃーと泣きました。痛くて暴れて、どんなに怖くて恐ろしかったかと思うと涙がとまりません」

エリザベスをつけたICUのにゃん紫

面会に行った貴実子は、ICUの箱に手を入れて、初めてにゃん紫に触れました。「ごめんね。九兵衛を許してね」と撫でると、甘えて手に寄ってくるにゃん紫を改めて可愛いと思いました。

様々な思い

にゃん紫は、1週間の入院を終え、シラミ退治もしてもらい、冷泉家に帰ってきました。

しばらくはエリザベスカラーを付けたままケージで大人しく安静です。

今まで、庭を自由に闊歩していたのに、囚われの身となったにゃん紫。

動物病院の先生からは「無理におうち猫にするのが、紫ちゃんの幸せかどうか…。紫ちゃんの思い通りにしてあげるのが良いのでは?」というアドバイスをいただきました。

これからこの子をどうするのか。放したら、どこかに行ってしまうのではないか。お庭を自由に歩いて、安心な家でごはんをもらう生活が一番幸せではないか。いや、御所の猫達と交流してまた身ごもってしまうかもしれない。病気に感染するかもしれない。そして、間違って、九兵衛の檻の中に入ってしまったら…。他にこの子を安全に育ててくれる里親はいないだろうか。様々な思いが頭の中をぐるぐるしています。

博多の大久保さんからは、飛梅太の近況が届きますが、こちらも少し心配な状態が続いているようです。

つづく


この記事を書いた人

余田由香利

事務局では、経理と会員事務を担当。
時々、にゃん紫にチュールをあげるのを楽しみとしています。

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